OMR実践法7つのステップ
実践方法7つのステップ
オウンドメディアリクルーティングに向けて、自社の情報発信を検討する際、「他と比べてユニークな会社でないとできないのでは?」「自社には発信できるような魅力がないのでは?」と考える企業も少なくないでしょう。
しかし、他社との差別化は、どんな企業であっても「視点を変えること」で実践できます。オウンドメディアリクルーティングは、一部の人気のある企業、ユニークなベンチャー企業だけが取り組むべきことではなく、今後すべての企業が本当に採用したい人材を採用するために必要なものです。
では、どこから手をつければよいのでしょうか。ここでは、オウンドメディアリクルーティングを実践するための「7つのステップ」を、かいつまんで紹介します。

ペルソナを活用し「欲しい人材像」を明確化する

ペルソナを活用し
「欲しい人材像」を明確化する
オウンドメディアリクルーティング実践の第一歩は、「採用したい人材像を明確化」すること、すなわち、自社で働いてほしい人材像や彼らのスキルの整理です。
この点が整理できていないと、下記のようなことが起きてしまいます。
- 求職者に届けるメッセージがブレる
- 求職者に会社を知ってもらう方法がズレる
- 募集要項が曖昧で想定と異なる人からの応募が発生する
採用したい人材像を明確にするためには、ペルソナを活用するとよいでしょう。ペルソナを活用することで、どんな求職者がどんな企業に魅力を感じているのか、その求職者を惹きつけるキーワード、ジョブディスクリプションは何かが見えてきます。その結果、メッセージに一貫性を持たせ、採用に携わる関係者全員が共通認識を持つことができるのです。
ここでは、オウンドメディアリクルーティングを始める上での、ファーストステップを解説していきます。
「4P」で自社の魅力を探り、他社との差別化を図る

「4P」で自社の魅力を探り、
他社との差別化を図る
採用したい人材に伝えるための自社の魅力や強みを、どのように見つけ出していけばいいのでしょうか。ステップ①で設定したペルソナを踏まえて、求職者の視点で、自社の提供できる価値を定義していくことが重要です。
「自社の魅力がわからない」という方も多いでしょう。そこで重要なのは、「視点を変えること」です。「正義の味方」と「悪の組織」の例を参考に考えてみましょう。
また、求職者に訴求できる自社の魅力を見つけるために、4つの「P」の視点で自社の魅力因子を整理する手法も紹介していきます。
精緻なジョブディスクリプションが欲しい人材との出会いを生む

精緻なジョブディスクリプションが欲しい人材との出会いを生む
オウンドメディアリクルーティングを構成する主要なコンテンツの一つが、ジョブディスクリプションです。ジョブディスクリプションとは、職務記述書のことを言います。
従来の一般的な募集要項は、簡単な仕事内容や給料などの記載にとどまっていました。一方、ジョブディスクリプションは、さらに詳細な情報を記述することにより、「仕事の役割」と「必要な能力」の見える化を図り、採用したい人材の検索キーワードとしっかり合致させることができます。その結果、求職者とのミスマッチをなくすだけでなく、彼らの検索行動に応え、出会いの機会を増やすことができます。
ここでは、そうしだジョブディスクリプションの書き方を具体例を挙げながら、ジョブディスクリプションの書き方を解説していきます。
求職者の共感を喚起するシェアードバリューコンテンツ作成時に意識すべき3つのポイント

求職者の共感を喚起するシェアードバリューコンテンツ作成時に意識すべき3つのポイント
シェアードバリューコンテンツは、ジョブディスクリプションと並んで、オウンドメディアリクルーティングを構成する主要なコンテンツです。シェアードバリューコンテンツは、ステップ②で整理した「自社の魅力となる強み」をベースに作成します。
シェアードバリューコンテンツには次の2つの軸があります。
- パーパスコンテンツ:企業理念・社会的な存在意義を発信(ステップ⑤で紹介)
- カルチャーコンテンツ:企業文化・社風・行動様式・行動規範を発信(ステップ⑥で紹介)
ここでは、その2つの軸からシェアードバリューコンテンツを作成するための方法を解説します。
「自社が目指す姿」を伝えるパーパスコンテンツ作成時に意識すべき3つの「伝え方」

「自社が目指す姿」を伝えるパーパスコンテンツ作成時に意識すべき3つの「伝え方」
パーパスコンテンツは、企業理念や自社の社会的な存在意義を表現したものです。たとえば、「経営者のメッセージ」「経営理念」「ミッション・バリュー」「経営陣のインタビュー」などがこれに当たります。
パーパスコンテンツを作成する際には、3つのポイントがあります。
- 創業者・経営者の「声」で伝える
- ストーリーとして伝える
- 動画で伝える
これらのポイントから、パーパスコンテンツを作成するためのヒントを具体的に解説していきます。
「この会社で働く」イメージを伝えるカルチャーコンテンツ作成時に意識すべき6つのヒント

「この会社で働く」イメージを伝えるカルチャーコンテンツ作成時に意識すべき6つのヒント
カルチャーコンテンツは、企業文化、社風、行動様式、行動規範などを表現したもので、企業独自の価値観を言語化したものです。「社員インタビュー」「社内イベントレポート」「オフィス環境紹介」などさまざまな内容の発信が、リアルな働き方をイメージさせます。
カルチャーコンテンツを作成する際には、6つのポイントがあります。
- 社員インタビューはさまざまな職位・職種を用意
- プロジェクトをストーリー化して掲載
- 福利厚生・社内制度を多面的に紹介
- オフィスは重要なアピールポイント
- 組織データをインフォグラフィックスで表現
- SNSで会社の日常を伝える
これらのポイントから、カルチャーコンテンツの作成方法を解説していきます。
より多くの求職者にメッセージを届けるために、「SNS・ブログ・イベント」をオウンドメディアとして活用する方法

より多くの求職者にメッセージを届けるために、「SNS・ブログ・イベント」をオウンドメディアとして活用する方法
オウンドメディアリクルーティングの情報発信において中心となるのは、企業の採用サイトです。
ただ、ターゲットとしている潜在的な求職者が、すぐに採用サイトへ来訪してくれるとは限りません。採用サイトを訪れていないターゲットと出会うためには、より能動的なアクションが求められます。
自社アカウントのSNS、ブログ、自社開催の採用イベント(ミートアップも含む)などをオウンドメディアとして活用していきましょう。その際、各チャネルの特性を理解して表現方法を最適化することで、求職者の興味を換気し自社サイトへの誘導を図ることができます。
ここでは、各チャネルの特性を活かした情報発信の方法をご説明します。