シェアードバリューコンテンツ

2021.06.18

採用活動を成功させるためには、自社が求める人材から「選ばれる」会社になれるかどうかがポイントとなります。自社への興味・理解を促すためには、自社の価値や魅力を発信する必要がありますが、その上で重要になるのが「シェアードバリューコンテンツ」という考え方です。ここではその内容や目的について解説します。

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「シェアードバリューコンテンツ」とは

「シェアードバリューコンテンツ」(Shared Value Content)とは、自社が社会において何のために活動し、何を目指しているのかという社会的な存在意義や、求職者が自社で働くことでどのように社会貢献できるのかという魅力を効果的に伝え、求職者の共感を喚起するためのコンテンツのことです。

「シェアードバリューコンテンツ」は「パーパスコンテンツ」「カルチャーコンテンツ」の2つで構成されています。

・パーパスコンテンツ
「自社は社会にどんな価値を提供するために存在しているのか」、社会における企業の存在価値、事業活動の源泉にあるものを示す「パーパス(purpose)」を言語化したもの。
例えば、経営者インタビューなどがこれにあたります。

・カルチャーコンテンツ
企業文化、社風、行動様式、行動規範など、企業の価値観をといった「カルチャー(culture)」を言語化したものです。例えば、「社員インタビュー」「社内イベントのレポート」「オフィス環境紹介」が該当します。

「パーパスコンテンツ」や「カルチャーコンテンツ」については、以下のコンテンツで詳しく解説しています。
【用語解説】パーパスコンテンツ
【用語解説】カルチャーコンテンツ

「シェアードバリューコンテンツ」の目的と背景

求職者の共感を高め、企業とのエンゲージメントを高める「シェアードバリューコンテンツ」は、近年、次のような理由から注目を集めています。

1.社会環境の変化
スマートフォンとSNSの普及により、個人の情報発信能力が高まり、口コミが重要視されるようになりました。そんな社会環境においては、企業が自社に都合の良いことばかりを伝えていても、説得力が生まれません。そのため求職者やその周辺のひとたちがシェアしたくなるコンテンツが求められるようになりました。

2.求職者の情報リテラシーの向上
情報リテラシーが高まるにつれ、求職者は気になる企業の発信情報や口コミにアクセスするようになりました。そのため、企業がオウンドメディアで、透明性の高い情報発信をしていることが信頼獲得につながるようになってきています。

3.価値観の変化
価値観が多様化する中で、求職者が仕事を選ぶ際に重視する内容にも変化が見られるようになりつつあります。金銭報酬や社会的地位だけではなく「充実した時間を過ごせるか」、「自分の力が発揮できるか」、「スタイリッシュなオフィスで働きたい」などの「意味報酬」と言われる要素もニーズとして顕在化してきています。

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「シェアードバリューコンテンツ」作成のポイント

1.ストーリーテリング
ただ伝えたい情報を並べただけでは、数多くのコンテンツが飛び交う現代においては、求職者の目に届いたとしても関心を惹くことは難しいでしょう。しかし、物語の形式を取り入れる「ストーリーテリング」を使うことで、より求職者の共感を獲得することができるでしょう。

例えば、企業理念を伝えたいとしたら、なぜそのような企業理念にたどり着いたのかを具体的なエピソードや、そこで得た創業者の想いなどを盛り込むことなどが考えられます。

2.透明化
口コミが発達した現代において、企業が自社に都合の良い情報だけを発信していても、それを覆すような情報が他の個人から発信されれば、その企業は信頼を失いかねません。そして、一度失ってしまった信頼の回復は非常に難しいものとなります。

自社に関する情報は、ポジティブ・ネガティブの両面をしっかりと伝える「発信の透明性」こそが、信頼を獲得するための近道だと言えます。

3.意味報酬
背景の部分でも触れたとおり、求職者が、仕事の社会的意義、やりがい、働きやすさといった「意味報酬」といわれる要素を重視するケースが見られるようになっています。

そのため「シェアードバリューコンテンツ」作りにおいても、自社が求職者に対してどのような意味報酬を提供できるのかを考えて取り組むべきだと言えます。

以上の点に留意して、求職者の共感を喚起できる「シェアードバリューコンテンツ」を作りましょう。

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◆「シェアードバリューコンテンツ」を含む、注目の採用手法「オウンドメディアリクルーティング」について、より具体的なイメージや実践方法についての理解を深めるためのコンテンツも併せてご覧ください。
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